人生 reality of life 2005 4 26

 人生とは、最初で苦労するか、後で苦労するか、どちらかです。
今の日本においては、
子供時代が貧しければ、老後は豊かに、
子供時代が豊かならば、老後は貧しくなるかもしれません。
 団塊の世代を見て、そう思いました。
「団塊の世代」の人たちは、子供時代、貧しかったと思います。
「食べるものが少なくて、いつも空腹だった」という記憶があるのではないでしょうか。
 しかし、まもなく定年を迎える団塊の世代は、
すでに十分な金融資産を持ち、さらに退職金を得て、年金も保障されているでしょう。
 これは、終身雇用制と年功序列制の「お陰」と言えるかもしれません。
こうした終身雇用制や年功序列制を維持することができたのは、
経済が、右肩上がりの経済成長だったこと、
さらに、人口構造がピラミッド型になっていたからです。
 さて、今の子供たちが、社会人になる頃には、
終身雇用制もなく、年功序列制もなく、「実力がすべての競争社会」になっているかもしれません。
それなのに、学校教育では、「競争を避ける教育」を実施していると聞きます。
 これでは、こうした子供たちが、フリーターやニートになるのは、当然の帰結でしょう。
学校が、フリーターやニートの予備軍を作っているかもしれません。
 少子化は、競争の激化を招きます。
少子化とは、市場規模の縮小を意味するからです。
だから、企業は、生き残りのために、激しい競争をするでしょう。
 さて、市場規模が縮小する時、企業が仲良く、売上高を減少させることはありません。
ある企業は、意外にも売上高を伸ばし、ある企業は、予想以上に売上高を減少させるでしょう。
つまり、企業の間で、明確に、勝ち組と負け組に分かれていくでしょう。
 これで、少子化が、いかに厳しい結果を招くか、理解できたと思います。
少子化対策は、政府にとっても、企業にとっても、つらいことでしょうが、
しかし、それでも、万難を排して、やらなければならないのです
 人生とは、最初で苦労するか、後で苦労するか、どちらかです。
このままでは、日本においては、
子供時代が貧しければ、老後は豊かに、
子供時代が豊かならば、老後は貧しくなるかもしれません。






































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